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イルカ17歳レモン色の暗部日記

8/15〜

8月14日 晴れ

本当は明日帰還予定だったのが、なし崩し的に後援部隊になってしまったので、しばらく壱岐に逗留することになった。
俺たち居残り組は里と雪の国との中継と、壱岐お抱え忍びの訓練だ。
大きな戦がなくなった昨今、お抱えたちに必要なのは護衛能力と諜報能力だ。天井裏や床下に使えそうなトラップの設置と解除の仕方をレクチャーしてやった。それをホムラ様がニヤニヤして見ていた。なんだよ、ひよっこの俺が先生しているのがそんなにおかしいかよ?ほんと感じの悪いじじいだな!

暗部に配属されて1ヶ月たちました。入れ墨、いつ入れてくれるんだろう……。

8月13日 晴れ

早朝に物見の結果を蕗子様の忍鳥が伝えにきた。蕗子様は鷹なのか。かっこいいなあ。俺の雀やヒヨドリやオカメインコも可愛いけど、目指すはやっぱり猛禽類だよなあ。
いざ出発、という時に、俺はサン.ジュスト様に夜なべして作ったマフラーを渡した。雪の国はその名前どおり一年中雪に埋もれている極寒の地らしいので、これはかなり実用的だと思う。慌てて作ったのと毛糸が足りなかったのとでちょっと短いけど、元開発部員の意地と技術をもってして作ったのでかなり温かいはずだ。サン.ジュスト様は「変な色」と言いつつも、その場で巻いてくれた。ほんとに短くて変な色で不恰好だった。農作業している人みたいだ。うーん、今度もっといい色で作り直してあげよう。毛糸も俺の腹巻をほどいたやつだしな。つか今晩から腹巻なしか。お腹冷えないようにしなきゃ。

ともかくも皆無事任務を終えて帰ってきますように!

8月12日 晴れ

雪の国でクーデターが起こり、木の葉に救援要請がきたらしい。
火の国は基本的に他国には軍事介入しないことになっているんだけど、雪の国とは同盟を結んでいるのでほっとけないのだそうだ。
急を要するので、木の葉よりも雪の国に近い壱岐にいる暗部員から救援隊を選出する事になった。
その話をホムラ様から聞いている時、蕗子様とバンパネラの君がいないなと思ってたら、どうやら彼ら(彼女ら?)は先に物見として飛んだとの事。普段は乙女だけど、こういう時はやっぱりすごい忍びなんだなあと思う。まあ蕗子様ってビンゴブックにも載っているらしいしなあ。普段はほんとアレでナニなんだけどなあ。
蕗子様達からの報告を待って、明日、出発するメンバーに、サン・ジュスト様が入っていた。

……わー、実用的なもの用意しなきゃ!

護衛任務自体は滞りなく。天井裏に潜む以外はずっと壱岐のお抱え忍び達と鍛錬をした。
なんでこんなに暗部員を連れてきたんだろうと思ってたんだけど、どうやらお抱え忍び達を訓練させるつもりがあったらしい。うーん、お抱えってどこもそうなんだけど、どうにもこうにもレベルが低いなあ。まあその方が、諜報部員も楽なんだけど。俺も諜報部にいた時はそれで楽させてもらってたけど。これはカリキュラム組んで本格的にやらないといけないんじゃないかなあ。



8月11日 晴れ

壱岐の領主はいわゆるホープだ。まだ木の葉隠れの里ができて間もない頃、火の国は幕府が疲弊した事で長い戦乱の世に入っ(中略)もともと古くていい家柄だったのが、没落寸前になってしまったところを、当時はまだ一領主だったお上が後継ぎを養子にし、傘下に引き入れる事で救ったのだが、今の領主はその養子だという。ほぼ人質同然だったのだが、世継ぎがまだいなかったお上は彼をたいそう可愛が(中略)お上が天下統一の拠点にした堅牢で美しい白鷺城を真似て作ったのが、今俺たちが潜んでいる黒鷺城(中略)こんなの覚える必要あるの?(中略)つまりはお上が後見人と言う非常に安定した(中略)しかも若くて男前(中略)そんなこんなで蕗子様がかなりときめいていた。
…蕗子様ってほんとどっちなんだろう。ついてんのかな、ついてないのかな、それともついてたけどとったのかな?
見張りの交代の時に、ボルジアの君がもごもごと話し掛けてきた。「大人気ない態度とって悪かったよ」とか言われて、無視されていたことを思い出した。すっかり忘れていたことだったので「イエ、気にしていませんから」と言ったら、何やら感極まったのかぎゅっと抱きしめてきて「お前はいい奴だな!」と叫ぶように言ったので困った。あの、ここ、天井裏ですから。大きなお城の、しかも西ノ丸なので天井裏と言っても広いし床(天井?)もしっかりしているから、少々騒いでも下には響かないだろうけど、忍びとしてそれはどうかと思う。俺は恥ずかしい、俺が悪かったと、俺の肩口で騒ぐボルジアの君には心底困った。今回ボルジアの君と組んでいるモナリザの君が助けてくれなかったらずっとあのままだったんじゃないだろうか。サン.ジュスト様は震えながら見ているだけだったし(てんめー笑いをこらえているの丸わかりなんだよ!)薫の君はとっとと姿を消してしまった(サスケ君にお土産を買うために違いない)。・・・つか俺絶対モナリザの君のこと知ってるよ。今度話し掛けてみよう。


ん?なんかバタバタしている?トラブル発生??



8月10日 晴れ

ホムラ様が筋肉痛で動けないので輿に乗せて担ぐ事になった。
爺はしゃぎすぎなんだよ!歳考えろよ!
下っ端の俺はもちろん担ぎ役だ。
途中交代してくれた薫の君が「どっちにつくつもりだ?」と聞いてきた。
内緒ですと答えたら「あの人はいじわるだよ」とかなんとかごにょごにょ言われた。
……もしかして二人で示し合わせてからかっているのかな…。

壱岐に無事到着!
早速天井裏で護衛任務だ。



8月9日 晴れ

任務先でも日記を書く乙女な俺。壱岐までは遠いので途中の安芸でキャンプだ。
ホムラ様は俺のことがわかっているらしくしょっちゅう話し掛けてきた。こっちは忍んでいるのにいい迷惑だ。
つかじじい、いい加減隠居然としろよ!てめえがとんでもない速さで走るから付いて行く方は大変なんだよ!化け物め!

陣を張る作業をしているとサン・ジュスト様に「どっちについてくることにしたの」と聞かれた。
内緒ですと答えたら「あいつは任務になると優しくなくなるよ」とかなんとかごにょごにょ言われた。
俺に付いてこい!ってことなのかな?

8月8日 雨のち晴れ

明後日からホムラ様が壱岐の領主に会いに行かれるということで暗部が護衛に就くことになった。
ショコラ班もメンバーに入ってた。やった!
助っ人で一人新メンバーが入ってきた。

…俺、この人知ってるかもしれない。

覚書
熊面/黒髪でごつくて無理矢理タバコ→モナリザの君

安芸は夜冷えるらしいので腹巻きを忘れない事!

8月7日 晴れのち雨

弁当を作っていった。もちろん卵焼き入りだ。サン・ジュスト様にも分けてあげた。これでもうあの変な節の卵焼きソングを聞かなくてすむだろう。

蕗子様がなんかしらないけどばたばたしていた。
任務の予感。

8月6日 晴れ

薫の君に貰った結い紐をつけたいんだけど結い方がわからない、と蕗子様に相談したら、じゃあお貸しなさいな、と言って、優しく結ってくれた。うしろ頭に当たる手はなんだかごつごつしてるけどすごく気持ちいいなあ〜、へへへ。結ってもらった髪を早速薫の君に見せたら、似合うんじゃないか、と言ってくれた。なんだかとーちゃんとかーちゃんのことを思い出してしまってちょっと涙が出た。お面つけてて良かった…。

サン.ジュスト様が卵焼き卵焼きって一日中うるさかった。そのせいで今卵焼きがものっそ食べたい。

8月5日 晴れ

火影様んちの護衛。

ボルジアの君が口を利いてくれない。

8月4日 晴れ
尋問部で捕らえていた他里の忍び達が一斉に逃走したとの連絡を受けて、待機中だったチームショコラとチームヴェルサイユ(ヴェルサイユってなんだろう)が追跡する事になった。わ〜わ〜、不謹慎だけどすっげ暗部っぽくね?里のはずれの森でターゲットを確認、追尾することになったけど、途中で敵が四方に飛び散ってしまった。それを追う先輩方ももちろん四方に飛び散って…、え?俺は?俺は誰についていけばいいの?と迷っているうちに(といってもほんの1秒も経っていない)俺はぽつんと取り残されてしまった。どうしたらいいのかわからなくなったので、とりあえず里外に出る道全てにトラップを仕掛けて回った。そしたら最後の方に作ったカスみたいな3連鎖や4連鎖に敵が引っかかり、最初に心をこめて作った珠玉の64連鎖にボルジアの君が引っかかってしまった。しかも連鎖は2つめで止まってるし。おいおい、もうちょっとがんばってくれよ、もったいないよ。薫の君にはデコピンをくらい(面の上からなのにすげえ痛い)、サン.ジュスト様にはお尻ペンペンをくらった(すげえ屈辱!!!)。お前ら俺のトラップがなかったらターゲット捕まえられなかったくせにっ!
蕗子様には、俺は実習生なので単独では動かないようにと言われた。
更に、基本的に班単位で動くけれど、今回みたいに何かあった時にバラける事もあるから、とっさに動けるように、あらかじめどちらについていくか決めておきなさいとも言われた。
うーん、どちらについていこうかな?

8月3日 晴れ

昨日薫の君の弟さんを、可愛い、お利巧そうだと褒めちぎったせいか、今日はアルバムを見せられた。
なんていうか..ほんと可愛いんだなあ。
写真の下に「サスケ 1歳」とか「サスケ、はじめての立っち」とか書かれてあった。
弟さんサスケって言うんだ。へー。
・・・・・・・えーと、この年頃の、サスケって言う名前の男の子を捜したら薫の君の本名わかるんじゃないだろうか。いいのかなバレバレで。いや、薫の君のことだし、これはフェイクなんだろうな。うん、きっとそうだ。忍びは裏の裏を読めって言うしな!(でも裏の裏は表だ!)

そして話の今日も途中でサン・ジュスト様に買い出しだの上忍への言伝などの雑用を押し付けられた。…た、助かった…。ほんと長いんだもんなー…。

8月2日 晴れ
薫の君がまた写真を見ていたので、声をかけてみた。弟さんの写真だった。歳の離れた弟なので可愛いらしい。なんだ恋人じゃなかったのか。
黒目に黒髪で、まだ幼いけど、将来男前に育ちそうな顔つきだった。
「俺に似て」と言ってたので薫の君もきっと男前なんだろうなあ。
いろいろ聞きたかったのに、サン・ジュスト様に備品の整理を申し付けられたので、途中で終わってしまった。もー。

8月1日 晴れ

ふらふらです。間が持つ持たない以前にしゃべることすらできなかった。うっかりこの前の護衛の延長で考えてたんだけど、そんなわけねえ、みたいな。家老って言っても何万石って所領を持っているわけだし、警備が厳しくなるのは当たり前なんだよなあ。暗部が普段警備している所を正規部隊が引き受けて、暗部は天井裏やら縁の下やらを担当。
狭いし埃臭いしずっと息をつめてなきゃいけないしじじいどもはエロ話に花を咲かせているしで居眠りする余裕すらなかった。あ〜こんなの諜報部にいた時以来だなあ。
朝になってチームジョルジュと交代したあと、サン・ジュスト様に「この前みたいに気配が消せてなかったけど、なんで?仕事なめてんの?」とお叱りを受けた。この前?いつよ?「すみません。若いのでじじいのエロ話に精神持ってかれてました。以後気をつけます」と適当に謝ったら「ああ、それは俺もちょっと…」と同意された。あんたほんとにエロ好きだな!

待機所のソファで眠りこけてたら、誰かが毛布をかけてくれていた。なんだかいい匂いがする毛布だった。蕗子様かな?


7月31日 晴れ

今晩、火影様んちに鶴賀のご家老が私用で来るとかで、寝ずの番です。薫の君は任務明けでお休みなので、サン・ジュスト様と二人きりだ。うーん、果たして間がもつんだろうか…。いや、薫の君がいたからって盛り上がるわけではないんだけど、サン・ジュスト様か薫の君かでいえば、薫の君の方が暗そうな見た目に反してかなり取っ付きやすかったりするだよなー。サン・ジュスト様って愛想が悪いわけじゃないし、聞き上手話し上手なんだけど、基本的に一人になりたがるというか、他人を遮断するというか、自分から積極的に他人に接しようとしない人だし。なんていうか、付き合いがまだまだ浅いから断定はできないけど、この人、ずっと一人だったんじゃないかなあと思う。俺もそういう部分があるから、なんとなくわかる。わかるから、ちょっとだけ深い話もしてみたいなーとも思う。

あー、そろそろ時間だー。うーん、会話続かなかったら無理矢理しりとりでも持ちかけてみるかな。
ってその前になんか居眠りしちゃいそうだなあ、俺。お菓子隠し持っていこうっと。


7月30日 晴れ

防壁沿って張り巡らされているトラップに反応があったのでサン・ジュスト様と見に行った。そこはたまたま俺がトラップ班にいた時に担当していた区域だった。曲者だったら戦闘になるのかしら、そうしたらあのトラップとあのトラップを連鎖で発動させて…、うわあ、実際に試したことないから楽しみだなあ!と少々エキサイトしていたんだけど、なんてことはない、下忍がDランクの任務途中に深入りしてしまい、うっかりトラップに引っかかってしまったと言うだけだった。突然の暗部の登場にびっくり顔の下忍の足にからまったトラップの縄をほどいてやっている横でサン・ジュスト様が「お前、もっ奥に行ってたら死んでたよ」と脅すようなことを言った。青ざめる下忍が可哀想なので「ちょっと右に外していたら32連鎖トラップが仕掛けてあったんだよ。良かったね、ここで引っかかって。君は運がいいね」とフォローしてやった。待機所に戻ってから、あれはフォローになっていない、とサン・ジュスト様に言われた。うん、なってなかったかも。

薫の君が無事帰ってきた。おかえりなさい!
こっそりお土産をくれた。お土産を貰うなんて何年ぶりだろう!綺麗な青色の結い紐だった。嬉しいな!


7月29日 晴れ
蕗子様手作りの焼き菓子の味が忘れられない。作り方教わらないと!

7月28日 晴れ

明日から薫の君がSランクの個人任務に行くということを聞いたので、木の葉神社のお守りをあげた。なんの反応もなかったので大きなお世話だったかなと思ってたら、サン・ジュスト様が「アレはかなり喜んでいるぞ」と言ってくれた。そうなら嬉しいな。どうか気をつけて。ご武運を!

覚書
サン・ジュスト様にはお守りより実用的なもの
(厚かましい人だなあ)


7月27日 晴れ

今日は火影様ん家の資料室の整理に借り出された。
あのじじい、ほんとに暗部をいいように使ってるんだな。
禁書が並んでいる棚のところに、何故か俺の子供のころのアルバムがあったので近くにいた蛇面の人に見せてみた。そしたら「ぐあっ!」と変な声を出してぶるぶる痙攣した後、「これはわわわわわ私が預かっておく!なぜならエリートだから!」と言って瞬身で消えてしまった。へー、あの人エリートなんだ。エリートねえ。正直、エリートの概念がわからない俺です。つか火影様に黙って持っていっていいのかなあ。わからないのでとりあえず薫の君に報告しておいた。そしたらしばらく気をつけろよと言われた。何が?なんで?

覚書
蛇面/黒髪、面に無理矢理サングラス→仲矢さん(なんか普通の名前…)

7月26日 晴れ

久しぶりに蕗子様に会った。
「気配消すのがお上手だそうね?今度私にも見せてね」
と言われた。
ん?俺、気配消すの別に得意じゃないよ?
でも頭をなでられてそう言われるのはいい気分だったので、うんそうなんです、と言っておいた。

薫の君が写真らしきものを熱心に見ていた。なんだろう、気になる。サン・ジュスト様にこっそり聞いてみたら、「長い惚気に耐えられるなら直接聞いてみたら?あ、俺は巻き込まないでね」と言われた。惚気?ということは恋人の写真なのかな?


7月25日 雨
待機。
ボルジアの君がサン・ジュスト様と将棋して負かされていた。
俺が強いんじゃなくてあの人が弱いんじゃないだろうか。
サン・ジュスト様が「何も賭けないから集中できないんじゃない?何か賭けようよ」ともちかけていた。
わあ、鬼だ!鬼がいる!

7月24日 晴れ時々にわか雨
今日は火影様ん家の護衛。
昔作った、庭から裏山に出る塀の抜け穴が見に行ったらまだ残っていた。
思い出話をしようと薫の君にそこを教えたら、いきなりぴ〜と指笛を吹いたので、サン.ジュスト様とボルジアの君とバンパネラの君までが来てしまった。皆険しい雰囲気で穴を検分しはじめたので、俺が作りました。しかも7歳ぐらいの時に。とは言えなかった。しまいには三代目まで出てきたので生きた心地がしなかった。
つかなんで今まで気付かなかったんだよ!節穴だらけかよ!

7月23日 晴れ

実力を見るため、といって演習場へ連れ出された。
時間制限なしの鈴とりゲームをしたんだけど、始まってすぐにサン・ジュスト様も薫の君も気配がまったくなくなったので、鬼の俺は途中で飽きて、昔こっそり作った抜け穴から演習場の外に出た。
そしてアカデミー近くに出来た龍噂(ロンソン)という24時間営業の店に遊びに行った。ずっと気になってたんだよな。
龍噂は店構えからは想像できないくらいに広く、綺麗だった。スーパーほど品揃えはいいわけじゃないけど、物にこだわらなければたいていの物はここで揃えられる。一人暮らしには優しい店だなあ。俺ん家の近くにも出来ないかな。
散々物色して遊んで、新製品と言う文字に惹かれて買ったチョコレートをもぐもぐしながら演習場に戻った時はすでに日が沈みかけていた。抜け穴から茂みに潜って拓けた所を見てたら、サン.ジュスト様と薫の君がよろよろと茂みから出てきて憔悴した雰囲気で座り込んだ。罠かもしれないので小鳥に変化して近寄ったら本当に憔悴しているようだったので、その隙に二人の腰から鈴を取らせてもらった。うーん、こんなに簡単でいいのかなあ?鈴を取ったのでその場で変化をといたらものすごくびっくりしていた。俺が敵だったらどうするんだろ、この人たち。

つかなんであんなに疲れてたんだろ?

腕立て伏せは明日から。

7月22日 晴れ

サン・ジュスト様と薫の君が待機所に来たので蕗子様の髪を見せた。
なんか知らないけど二人して黙り込んでいた。なんだよ、あんたらがやれっつったんだろ。
二人が来たので任務に出るのかなあと思ったけど、一日待機だった。
暇だと言ったら「じゃあ暇つぶしに面談でもするかー」(暇つぶしって何だよ)とサン・ジュスト様に懺悔室(薄暗くて狭くて箱みたいな部屋)に連れこまれて、下忍時代から中忍になるまでを聞かれた。最初はおざなりな態度だったけど、途中から興味深そうに俺の話を聞いていた。これだけたらいまわしにされている奴なんて見た事なかったんだろうな。俺も俺しか知らないよ。
最後に得意技を聞かれた。チャクラ切れの人を一瞬で回復させる事と答えたらめちゃくちゃ胡散臭そうにされた。本当なんだけどなあ。やられた方はものすごい痛みを感じるそうなので、医療班の上司には禁止されたんだけど、効果は抜群なので、サン・ジュスト様がチャクラ切れおこしたら(切れそうにないけど)俺が治してあげて認めてもらおう。

つかサン・ジュスト様の腕ムキムキでかっこいいなあ。
俺もあんな風になりたいなあ。
腕立て伏せがんばろう。明日から。

7月21日 雨

ボルジアの君と将棋で遊んだ 戦略の勉強をした。10戦8勝2敗。
よく火影様やアスマにーちゃんにつきあわされたので将棋は強いんだよね、俺。
蕗子様に誉められた。へへ。

それにしてもボルジアの君の楊子が気になる…。ほんと無理矢理だなあ。

7月20日 晴れ時々にわか雨

刺青は実習期間が終わってから入れるらしい。
彫る時ものすごく痛いとか彫った後は一生消えないって聞いたけどどうなのかな?
蕗子様に言ったら「プペちゃんは痛くないようにしましょうね」といわれた。
なんかものすごく子ども扱いされてない?俺。

虎面/金髪で無理やり楊枝(多分)を咥えている→ボルジアの君

7月19日 晴れ

蕗子様に髪を一房貰った。
「サン・ジュストに言われたの?」と聞かれたけど守秘義務なのではぐらかした。

宿題がこんなに簡単でいいのかな?

7月18日 晴れ

薫の君とサン・ジュスト様に会った。
一生懸命練習して長い呼び名を全部言ったのにサン・ジュスト様に「嫌味?」とはたかれた。
薫の君もサン=ジュスト様も身に付けているのは標準装備のみで他の人に比べて地味だった。
それを言ったら今度は薫の君に「すでに毒されてるな」とでこぴんされた。
んー、なんて言うのかな、お前らの第一印象はぁ、嫌いだ!(サン・ジュスト様の真似。むかつく!)
二人ともSランクの任務明けなのでこれから3日の休暇を取るそうだ。
暇になる俺は宿題を渡された。
「Aランク任務 蕗子の髪を切って来い」
散髪をお手伝いしろという事かな?

覚書
鼠面/黒髪でおばさんくくりでちょっと暗い感じ→薫の君
犬面/銀髪で四方八方でエロ本→サン=ジュスト様


7月17日 晴れ

呼び名のリストが欲しいと言ったら蕗子様が早速作ってくれた。
これぐらい覚えろって怒られるかなあと内心びくびくしていたんだけどな。
蕗子様は物腰もやわらかいし、とても優しい。
頭をなでてくれたりお菓子くれたりするし。
とてもいい人だ。

昨日覚えきれなかった先輩の呼び名は「ルイ・アントワーヌ・レオン・ド・サン=ジュスト様」だった。
ほんと長いなあ。舌噛まない様に練習しておかないと。

覚書
猿面/黒髪ででかくてぬいぐるみ好き→バンパネラの君


7月16日 晴れ
蕗子様に案内してもらい暗部の待機室に行った。
他の部屋と同じ扉なのに、それを開けると向こうは別世界だった。
白と淡いピンクと紫を基調にした内装に豪華な雰囲気の家具が品よく配置されていて、テーブルには薔薇が生けてあったりする。
飾り窓にかかったカーテンや金ぴかの縁取りの白いソファに置かれたクッションはフリルとレースにまみれ、天井にはアレだ。シャンデリアだ。
その場に暗部服を着た人間がいなければ、蕗子様が部屋を間違ったとしか思わなかっただろう。
つか家具って何。箪笥はともかくもなんで食器棚や人形棚があるわけ。
しかもフリルって。その上シャンデリアって。本でしか見たことねえよ。
でも蕗子様が「さあ皆さん、新しいメンバーを紹介するわよ」と呼びかけて、集まってきた先輩方を見るとなんとなく納得できた。
蕗子様ほどじゃないけど、皆さんエレガントでゴージャスだ。
確かにこの人たちが普段使うならこういう部屋になってしまうんだろうなあ。
俺、なじめるのかな。
一人一人蕗子様が紹介してくれたけど、ややこしい名前ばかりでぜんぜん覚えられなかった。あとでリストにしてもらおう。
俺が入るチームの名前は「ショコラ」だって。どういう意味なんだろ?そんなんばっかだよなあ。
チームショコラの先輩たちは今任務に出ていて明後日帰ってくる予定らしい。
先輩の呼び名は「薫の君」と・・・もう一人はややこしい上に長すぎてやっぱり覚えられなかった。
あんな長い名前、呼ぶのだけでも一苦労だよ。
井戸に落ちた子供が長い名前のせいで死んでしまったという話を思い出した俺だった。

覚書
鶏面/金髪でつんつんで紅茶にうるさい→メズーサの君

7月15日 雨
顔合わせということで暗部の隊長に会った。
火影部屋でも面をつけているのは顔を知られないため?
でもなんかだかなあ。
なんつうかすげえゴージャスな髪型だよなあ。
ああいうの、縦ロールって言うんだったっけ?
頭隠して尻隠さず、みたいな。
気圧されながら俺が名乗ると、その名前は今から捨てなさいと言われた。よくわからないけど戦う時に真名(本名のことだそうだ)を知られていると生存率がぐっと下がるらしい。
なんかよくわからないけど暗部っぽいなあ。
かわりに呼び名をつけられた。
「プペ」だってさ。
変わった名前だ。どういう意味なんだろう?
ちなみに隊長の呼び名は「蕗子(ふきこ)様」だ。
隊長はどうやら女らしい?声も見た目も(話し方と縦ロール抜いて)男っぽいんだけどなあ・・・。

明日からは実際に先輩の下に就いて実習だ。
どうかこんどこそ居着けますように!

7月14日 曇り
明日から暗部に入ることになった。
下忍時代はあちこちたらいまわしだった俺。
中忍になったらどこかに落ち着けるかと思ってたのにやっぱりたらいまわしですか。
さっそく支給服を貰った。
ノースリーブのアンダーに白い胴衣にピチパン。そして猫の面。
とりあえず試着してみました。
わりと似合うじゃん?

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